歯ブラシの種類と歯科医師がおすすめする歯ブラシ
ドラックストアの歯ブラシのコーナーにたくさん並んだ歯ブラシを見て「どの歯ブラシにしたらいいの……」と悩まれる方も多いと思います。
たくさんの種類があるけれど、自分に合っている歯ブラシを理解して選んでいる人はきっと少ないのではないでしょうか。そこで、今回は歯ブラシを選ぶポイントと歯科医師がおすすめする歯ブラシについて詳しくお伝えしていきます。
【目次】
1.どのような歯ブラシを使っていますか?
1-1.歯ブラシの毛の硬さ
1-2.ヘッドの大きさ
1-3.持ち手
2.年代別のおすすめ歯ブラシ
2-1.0歳から12歳まで
2-2.成人
2-3.高齢者
3.手磨き・電動ブラシ何が違う?
2-1.電動ブラシ
2-2.手磨き
4.歯ブラシ選びに困ったら
どのような歯ブラシを使っていますか?
あなたが現在お使いの歯ブラシはどのようなタイプですか?歯ブラシには様々な種類があり、人によって好みが異なります。
ただし、ご自身にあった歯ブラシを選ぶことが重要です。適当に選んだ歯ブラシを使用することは、歯や歯茎の健康に悪影響を及ぼすことがあります。
歯ブラシを選ぶ際のポイントをまとめると
歯ブラシの毛の硬さ
歯ブラシの毛の硬さは「やわらかめ」「ふつう」「かため」の3種類があります。
歯周病や歯肉炎などで、歯茎が炎症しているような方の場合、「やわらかめ」を使っていただくことをおすすめしています。
ただし、柔らかすぎるとプラークなどの汚れは落ちにくくなってしまうという欠点があります。歯茎の炎症が落ち着いたら「ふつう」に変えていきましょう。
「かため」の歯ブラシは、プラークの汚れを落としてくれるメリットはありますが、歯や歯茎を傷つけてしまう可能性があるのであまりおすすめはできません。
ヘッドの大きさ
歯ブラシが大きいと、「一度に広範囲磨くことができるから良い」と思っていませんか?
あまりヘッド(頭の部分)が大きいと奥歯まで歯ブラシが届かず、磨き残しができてしまう原因になります。
ヘッドはあまり大きいものではなく、ご自身の歯の2本分くらいの大きさのものを選んでいただくと良いでしょう。
持ち手
歯磨きをするときに、歯ブラシを強く握りしめてしまうと、余計な力が入り過ぎて歯茎や歯を傷つける要因になります。
できれば軽く握れて、力がかかりにくいものの方がおすすめです。
年代別のおすすめ歯ブラシ
年齢に応じて歯ブラシを選ぶことも大切です。
1.0歳から12歳まで
- 歯ブラシの毛先は柔らかいもの
- ヘッドは小さめ
- 持ち手はまっすぐで握りやすいもの
2.成人
- 歯ブラシの毛先は柔らかめ・ふつう
- ヘッドは小さめ
- 持ち手は握りやすく力がかかりにくいもの
3.高齢者
- ブラシの毛先は柔らかめ
- ヘッドは小さめ
- 持ち手は握りやすく力がかかりにくいもの
手磨き・電動ブラシ何が違う?
「電動ブラシを使った方が良いか」「手で磨いた方が良いか」というご質問をいただくことがあります。電動ブラシと手で磨く場合の違いは
電動ブラシ
電動ブラシには音波ブラシ、超音波ブラシ、そして回転するタイプの3種類があります。
矯正治療をされている方は、矯正装置によって歯ブラシがうまくフィットせず、プラークが残ってしまうことがあるので電動ブラシがおすすめです。
高齢者にも電動ブラシは効果的で、手で細かく歯ブラシを動かすのが難しい場合でも、超音波の振動を利用して汚れを効果的に除去することができます。
しかし、ブラシをあてる角度、力加減、速度に注意しないと、歯茎にダメージを与える恐れがあるため注意が必要です。また、超音波の振動が苦手と感じる方もいるため、それぞれの好みやニーズに合わせて試してみることも大切です。
手磨き
電動歯ブラシに比べると、コストがかからずどこでも磨けることやご自身の手で磨くので、角度を微妙に変えられることが手磨きの良さです。
しかし、歯並びが悪かったりするとうまく歯ブラシを当てることができなく、プラークが残ってしまったりすることがあります。
歯ブラシ選びに困ったら
どの歯ブラシが自分に合うのかは判断するのはなかなか難しいものです。
毎日の歯磨きは、お口の中を清潔を保ち、虫歯や歯周病を予防するためにも重要ですから、歯科医院でお口の中をチェックしてもらい、歯磨きの指導とともに自分のお口の状態に合った最適な歯ブラシを選んでもらうと良いでしょう。
ぜひ、歯科医院でお気軽にご相談ください。