糸ようじ(デンタルフロス)正しく使えていますか?使い方と頻度について
皆さんは、糸ようじを使ったことはありますか?
知ってはいるけど、面倒だから使いたいとは思わない……と思われている方もいるのではないでしょうか。
しかし、お口の中を清潔に保つためには糸ようじの使用は欠かせません。
今回は、糸ようじ(デンタルフロス)の使い方や使用頻度についてお伝えしていきます。
【目次】
1.歯と歯の間のお掃除にはとても大事
1-1.歯ブラシでは歯間の汚れは取りきれていない
2.糸ようじの使い方と使用頻度
2-1.糸ようじの種類と使い方
2-1-1.ホルダータイプ
2-1-2.ロールタイプ
2-2.糸ようじの使用頻度
3.おススメの糸ようじ「2選」
3-1.サンスター ガム・デンタルフロス
3-2.リーチ デンタルフロスワックス
4.少なくとも一日一回は糸ようじを使いましょう
歯と歯の間のお掃除はとても大切
毎日の歯磨きをする時に、歯ブラシだけでどのくらいお口の中の汚れが落ちていると思いますか?
いつもしっかり磨いているのに虫歯ができてしまう……というのは、お口の中にまだ汚れがまだ残っている証拠。
実は、歯ブラシだけではお口全体の60%しか汚れを落とすことができないのです。つまり40%の汚れがお口の中に残ってしまっています。
そして、その大半は歯と歯の間に付着した汚れなのです。
歯ブラシでは歯間の汚れは取りきれていない
いつもあんなに時間をかけて歯ブラシで歯磨きをしているのに、汚れが落ちていないなんて驚かれる方もいらっしゃるでしょう。
歯ブラシは歯の表面を磨くために作られた道具なので磨ける範囲には限界があります。構造上、歯と歯の間にまで毛先を届かせることは難しく、汚れが残ったままになってしまうのです。
では、どうすれば歯と歯の間の汚れを落とすことができるのでしょうか?その答えは、糸ようじ(デンタルフロス)の使用にあります。
糸ようじは、歯ブラシでは届かない歯と歯の間を磨くことに特化した道具です。歯ブラシと併せて使用すれば、お口の中全体に清掃を行き届かせることができます。
歯に対しての関心が高い海外では、なんと糸ようじ(デンタルフロス)を70%以上の人が使っています。それに対して、日本人はたったの20%ほどしか使っていません。
糸ようじの使い方と使用頻度
実際、糸ようじを使おうとしても、どのように使って良いのか分からない方もいらっしゃるでしょう。糸ようじは使い方を間違えると歯茎を傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。
糸ようじの種類と使い方
糸ようじには「ホルダータイプ」と「ロールタイプ」の2種類があります。
<ホルダータイプ>
ホルダータイプは持ち手がついているので、初心者の方でも使いやすいです。
1.歯と歯の間にフロスを当てます
2.ゆっくり左右に動かしながら歯と歯の間に入れます
※この時、力を入れ過ぎると歯茎に食い込んで傷つけてしまう可能性があるので焦らず慎重に入れるようにしてください。
3.歯と歯の間にフロスが入ったら、上下、左右に動かします
4.歯と歯の間に入れた時と同じような動きで取り出します
<ロールタイプ>
ロールタイプの糸ようじは、必要な長さを自分でカットして使います。
糸ようじの使用に慣れてくると、こちらのタイプを選択される方も多いです。
1.一回分約40センチを切り、左右の中指に巻き付けます
※指の間が1〜2センチ程度になるようにしましょう。
2.ゆっくり左右に動かしながら歯と歯の間に入れます
※この時、力を入れ過ぎると歯茎に食い込んで傷つけてしまう可能性があるので焦らず慎重に入れるようにしてください。
3.歯と歯の間にフロスが入ったら、上下、左右に動かします
4.歯と歯の間に入れた時と同じような動きで取り出します
[注意点]
・鏡を見ながら行う
・力を入れ過ぎずにゆっくり動かす
・正しい使い方の指導を受ける
もし、糸ようじを使用していて引っかかったり、糸が切れたりする場合は、虫歯や詰めているものに段差できている恐れがあります。そんな時は、一度歯科医院で診てもらうようにしてください。
糸ようじの使用頻度
本来であれば、1日3回の歯磨きの時に使用するのが理想です。
しかし、生活スタイルによっては毎回使用することができなかったり、頻繁だと嫌になってしまうことがあるかと思います。大切なのは使用し続けることです。そのため、まずは糸ようじの使用を習慣化させることを優先させましょう。1日1回、就寝前の歯磨きの時に使用していただくことをおすすめします。
おススメの糸ようじ「2選」
市販の糸ようじはたくさんの種類があります。どれを使ったらいいのか、迷ってしまいますよね。ここではおすすめの糸ようじ2選をご紹介していきます。
サンスター ガム・デンタルフロス
使用しているとフロスが膨らむタイプのものです。フロスが膨らむことで、歯や歯茎との隙間にフィットして汚れを落としてくれます。
リーチ デンタルフロスワックス
フロスの表面にワックス加工がしてあります。滑りが良くて歯と歯の隙間に入れやすく、フロスの使用に慣れてない方におすすめです。
少なくとも一日一回は糸ようじを使いましょう
糸ようじの基本的な使用方法や使用頻度についてご理解いただけだでしょうか?
歯ブラシで大きな汚れを落とし、歯と歯の間は糸ようじを使って綺麗にする。このように、併用して磨くことで、お口の中をより清潔に保つことができます。
毎回の歯磨きの際に糸ようじを使うのが理想ですが、無理をせず習慣づけていけるように1日1回の使用を目指して頑張ってみましょう。
自分に合ったタイプやわからないことがあったら、ぜひ歯科医院にご相談ください。