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何度もできやすい口内炎。タイプでわかる口内炎の原因と治療方法

監修:歯科医師 高島光洋


鏡を見ながら口内炎を気にする男性

口内炎ができると、口に入れたものが染みる、歯が当たって痛いなど、日常生活に支障をきたすことがあります。症状があっても我慢して治るまで様子をみる方が多いですが、その口内炎、実は何らかの健康問題を示唆しているものかのかもしれません。今回は、口内炎のタイプとそれぞれの治療方法について解説します。

口内炎ができる理由

口内炎の主な原因には、

  • 栄養バランスや生活習慣の乱れ
  • 免疫力の低下
  • ストレスの影響
  • 細菌やウイルスによる感染
  • 口内の損傷や火傷
  • 薬剤による副作用

などが挙げられます。口内炎は、通常2週間程度で自然治癒しますが、原因によってはちゃんと治療しないと治らないこともあります。もし、症状が長引いたり改善されなかったりするようなら歯科医院を受診するようにしましょう。

口内炎には様々なタイプが存在し、それぞれ異なる原因と特徴があります

口内炎は、3つに分類されます。

1.アフタ性口内炎

一般的な口内炎の中でよく見られるのが「アフタ性口内炎」です。このタイプの口内炎は、次のような原因によって引き起こされます。

  • ストレスの影響
  • 免疫力の低下
  • 睡眠不足
  • 栄養不足

アフタ性口内炎では、白く丸い潰瘍が頬の内側や唇、舌、歯肉などに1~3個でき、通常、10日から2週間ほどで自然に治癒します。
しかし、症状が2週間以上持続する場合は、上記の原因とは別の問題があるかもしれないため、医師や歯科医師の診察を受けられることをお勧めいたします。

2.カタル性口内炎

  • 入れ歯や矯正装置が粘膜に擦れる
  • 頬を噛む

などができた傷が原因で粘膜に細菌が繁殖し、口内炎になることがあります。口臭が強くなり、口の中に熱感を持ったりすることが特徴です。

3.ウイルス性口内炎

ヘルペスウイルスや性感染症(STD)であるクラミジアなどが原因で、口内炎ができることがあります。これらのウイルスによる口内炎は、接触感染や飛沫感染によって人から人へと伝わることが一般的です。
また、お口の中の常在菌であるカンジダ菌が、免疫力の低下に伴って過剰に増殖することで「カンジダ性口内炎」を引き起こす場合もあります。このタイプの口内炎は、特に免疫系が弱まっている方にできやすいです。
ウイルス性の口内炎の特徴的な症状としては、口の粘膜上に多数の小さな水疱が形成されることが挙げられます。これらの水疱はやがて破れて潰瘍を形成し、しばしば発熱や激しい痛みを伴ことが多いです。

口内炎のタイプや原因に応じた様々な治療方法

●装置の調整
口の中に入れる装置(矯正装置など)の調整をして、粘膜が傷つかないようにします。

●口内の清掃
傷ができた場合は、口内を清潔に保つことが重要です。うがい薬を使用して口内環境を清潔に保ちます。

●薬による治療
痛みが強ったり長引いたりする場合は、塗り薬を使用して患部を治療します。

●レーザー治療
痛みを軽減し、治癒を促進するために、レーザーで患部を照射します。

原因や症状によって方法は異なります。大切なのは、何が原因で口内炎ができているのかWO突き止めることです。また、入れ歯や矯正装置などは、少し調整するだけで症状が大きく改善されることも少なくありません。正しく対処して、症状の長期化と再発を防ぐようにしましょう。

日々の生活習慣の中で意識して実践したいいくつかのポイント

偏った食生活は口内炎を引き起こしやすくします。特に、ビタミンや鉄分の欠乏には注意が必要です。さらに、ストレスなども口内炎の発症の原因となるため、日常生活の中で簡単に取り入れられるリラクゼーション方法を見つけることも、一つの解決策となるでしょう。
口内炎が発生した際には、口腔内を清潔に保つことが重要です。痛みやその他の症状がひどくなった場合には、我慢せずに歯科医院での診察を受けることをお勧めします。

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